どうもShimaです。
年始早々サボってしまいC1だけでなくC2も進行してしまいました。
そこで「順位戦C級ウォッチング」第十回は次の一手形式の合併号とすることにしました。
テーマは「この手で投了」
【問題1】
C級1組▲浦野真彦八段△佐藤秀司七段より。
先手は歩切れ。玉頭戦が一息ついたかと思われましたが・・・
【問題2】
C級2組▲西川和宏五段△伊奈祐介六段より。
▲6三歩成は△4八歩で事件なので・・・
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【正解1】
▲1五銀打
まで後手投了。
歩があれば誰でも▲1五歩とするところですが、
駒台にあるのが銀一枚だけに盲点に入ってしまう一着かもしれません。
以下△1五同香▲同銀△同銀▲同香△1三歩となっても
▲同香成△同桂▲同角成△同玉▲1一龍で一手一手。
どこかで△1四歩と下から支えても受けにならないので投了もやむなしですね。
浦野八段は詰将棋のハンドブックシリーズ、ニコ生での解説などでご存じの方も多いでしょう。
棋風もトーク同様独特の軽妙さが特徴で、
最近は本譜のような独特の角交換型の四間飛車穴熊で星を稼いでいる印象があります。
対する佐藤秀七段ですが若手キラーとして知る人ぞ知る存在で、
2011年には戸辺六段・佐々木慎五段・広瀬王位(!)を破り竜王戦本戦に出場する快挙を達成。
地味ながら素晴らしい将棋を指す方なので、是非とも応援して頂きたい棋士の一人です。
【正解2】
▲4七角
まで後手投了。
成銀を責める自陣角が絶好手。
5一か6八に成銀を追いやっておけば▲6三歩成が悠々間に合うわけです。
西川和五段は奨励会員の頃から相穴熊の名手として知られています。
問題図にも至るまでに実に細やかな指し回しで自陣への脅威を取り除くなど、
その才は本譜でも存分に発揮されました。
負けてしまった伊奈六段ですが、ここまで2勝6敗と精彩を欠いています。
降級点9名に対し1-7・2-6が11人という状況なので
1勝分でも抜け出せばかなり安全になるところ。
何とか耐えて欲しいですね。